メンタルヘルス不調により休職していた従業員が職場に戻る際、企業側は大きな不安を抱えることが多いものです。再休職を防ぎ、安定した就業継続を実現するためには、医学的な視点と職場環境の調整が不可欠です。

1. 産業医による多角的な就業判定

主治医の「復職可能」という診断は、日常生活レベルでの判断であることも少なくありません。産業医は、実際の業務負荷(通勤、PC作業、対人折衝など)に耐えられるかを専門的に評価します。

2. 段階的な負荷の引き上げ(ならし勤務)

最初は短時間勤務から始め、1〜2ヶ月かけて徐々に元の勤務形態に戻していく「ならし勤務」の導入を検討しましょう。急激な負荷は再発の最大のリスクとなります。

3. 職場メンバーとの連携と環境調整

本人の同意を得た範囲で、周囲がどのような配慮をすべきかを共有します。過度な特別扱いではなく、本人が安心して業務に取り組める「心理的安全」を確保することが重要です。